SRに似合うフルフェイスヘルメットはどれか?
探しはじめて約2ヶ月でやっと結論がでました。僕が購入したのは『BELL STARⅡ(ベル スター2)』の復刻版。
ヴィンテージヘルメットのデザインはそのままに、SG規格をクリアした安全性の高いヘルメットです。
限定色が出ればすぐに完売してしまう今人気のヘルメット。
しかし、リアル店舗(代理店)だけでしか買えないモデルのためか、発売から2年ほど経った今もレビューが少なく、買ってみないとわからないのも事実です。
そこで私が買った『BELL STARⅡ』のレビューをしてみたいと思います。
なお比較対象はこれまで着用していた『SHOEI Z-7』です。
目次
『BELL STARⅡ』のレビュー(内外装)
いたってシンプルな族ヘル。帽体は小さく軽いです。他のヘルメットと比べると横幅が狭く縦長なシルエット。
後ろから。SG規格のシールは剥がしました。
シールドは2箇所のスナップボタンで止めるタイプ。このボタンが結構固くて乗車中の着脱は難しいです。
内装もシンプルそのもの。取り外し不可。
最新のヘルメットのような快適性は考えられていない作りですが、意外にも違和感なくかぶり心地も決して悪くはありません。
内装が馴染んだ店舗の試着用ヘルメットと比較しても、サイズ感の違いはほとんど感じませんでした。
カラーはホワイトと迷いましたが、限定カラーのシルバーを購入。限定色は税抜き価格で2,000円高いです。
ちなみに、同じタイミングで発売開始されたイエローはすでにメーカー在庫終了とのこと。
迷っているかたは早めの購入をオススメします。
サイズ感について
サイズは【L】を購入。ジャストサイズです。
Mだと小さすぎて頭が入らず、XLだとブカブカすぎます。
XLは帽体が一回り多くくなります。馴染むことを考えれば少し小さめがオススメです。
ちなみに僕の頭のサイズですが、アライ、SHOEI、SIMPSON、BELL、主要なヘルメットメーカーすべて【L】がぴったりです。
サイズ選びの参考にしてみて下さい。
『BELL STARⅡ』の良いところ
帽体が小さく軽い
BELL STARⅡの魅力は帽体が小さいながらも安全性が確保されていることです。
Z-7など国産のフルフェイスよりは明らかに小さいです。もし試着可能な店舗があれば並べて比較してみると良いでしょう。
その小ささは同じサイズのジェットヘルメット『BELL CUSTOM500』と比べても一目瞭然。
だからといって内装がキツくかぶりにくいということもありません。(ここはかなり個人差があるところのようですが。)
また帽体の小ささも相まって軽いため、長時間でも疲れにくいと感じます。
視界が広く安全性の心配なし
見るからにアイポートが小さく視界の悪さを懸念していました。
しかし、Z-7など機能性の高いヘルメットと比較して視界が狭いということは全くなく、視界が広くストレスは皆無です。
SG規格をクリアするために左右に広げているとこのことですが、しっかり安全性は確保されています。
LEGOみたいだけどかっこいい
知らない人から見れば『LEGO』ですが、このレトロなダサカッコイイ感じがたまりません。30年以上前に父がかぶっていたヘルメットを思い出します。
そして、SRは40年近く前のレトロなデザインのまま売られているバイクですから、最新のヘルメットよりもやっぱりレトロなヘルメットが合うと思うのです。
『BELL STARⅡ』の悪いところ
静粛性は低いがSRにはピッタリ
現在のハイテクなヘルメットほどに空力を考えてつくられたヘルメットではないので、音がうるさいのは仕方がないことです。
ちなみにZ-7はすごく静かだったので、静粛性の差はすごくわかりやすいです。
ただ僕的にとっては“ほとんど気にならない”レベルです。
最新のフルフェイスよりはうるさいけど、ジェットよりはマシ。そんなイメージです。
ある程度スピードが出ている状態でも、エンジンや排気音は聞こえるので不快なレベルではないと思います。
ただまだ高速道路を走行していないので、追ってレビューしたいと思います。
内装が外せない
夏場になってみないとわかりませんが、内装は外せないので掃除が大変そうです。
内装もハイテク素材ではないため、気温が高い時期の快適性は期待できなさそうです。
でもこヘルメットがハイテクだった時代があったことを思えば、まったく気にする必要はないでしょう。
フルフェイスだけど寒い
ベンチレーション機能が皆無なため、「結構蒸れそうだなぁ」なんて考えていましたが心配ありません。
とにかく風がありとあらゆるところから入ってきます。冬の寒い日は冷気で涙が止まりません(笑)
でもこれくらい風通しが良いと、夏は相当涼しいかもなんて、かなり楽観的に考えています。
すごく曇るけど曇り止めスプレーが使えない?
シールドに関しては素材の耐久性が保証できないため、曇りどめスプレーなどのケミカルは使用を推奨しないと店舗のスタッフさんに言われました。
なので今のところめちゃくちゃ曇ります。口呼吸だと真っ白。意識的に鼻呼吸すると曇りにくくなります。
色々なところから風が入ってくるので、走り出せば一瞬で視界がクリアになりますが、危険なので中性洗剤などを塗る方法など試してみようと思います。
シールの曇りは曇り止めシートを貼ることで解決しました。
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『BELL STARⅡ』はレトロ系のバイクにオススメ
『BELL STARⅡ』を買うまでに、BELLの『BULLITT(ブリット)』、『MOTO3』、『M3J』、『SIMPSON M50』、その他、500-TXJやBUCOなどジェットヘルメットも一通り試着しました。
この中で一番サイズがピッタリだったことと、現在のノーマルなSRに一番似合うのが『BELL STARⅡ』だと直感で決めましたが正解でした。
アライやショウエイを選ばなかった時点で、安全性や快適性を捨てて、デザイン重視で選びましたが意外にも快適で使いにくさは感じません。
ヘルメットそのもの自体は60年代のため作りはチープですが、シンプルなので飽きずに長く着用できそうです。
静粛性の高いヘルメットでは聞こえなかった、エンジンの音やメカニカルなノイズなどが入ってきて、エンジンの鼓動感が伝わってきます。
機能的に足りていない部分がSRに乗る楽しさを引き立ててくれる。そんな気にさせるヘルメットです。
最新の機能性を持ち合わせたヘルメットも良いですが、旧車やネオレトロ系のバイクには、『BELL STARⅡ』などのレトロなヘルメットがやっぱり一番似合います。